夢の実現
片山です。
先日、バルセロナオリンピック柔道の金メダリスト、
古賀稔彦さんの講演を、中学2年の息子と二人で聞きに行きました。
「夢の実現~挑戦することの大切さ」をテーマにした講演で、
自身の体験を観客に語りかけるように話す、素晴らしい講演でした。
たくさん良い話を聞けたわけですが、特に心に響いたのが3点。
天才は天が与えた才能であり、人間みな持っている。
頭で考えて「どうせできないだろう」とやらない内にあきらめるのと、
目標に向かって一歩行動に移すことのわずかな違いが決定的な違い。
二つ目が、自分のためだけでなく、誰かを思って戦う人は強いということ。
オリンピックでメダルが取れなくて、帰国して周囲の扱いにも失望していた時、
たまたま付けたテレビで負けた映像と共に観客席が映されていた。
そこに映っていたのは、負けた自分を見ているのではなく、
後ろに向かって頭を深々と下げ続けている両親の姿だった。
それを見た時、ここまで来たのは自分の力だけでなく、
両親を始め、周囲のおかげであることに初めて気が付いた。
絶対にもう、こんな思いは両親にさせたくないと思い、
支えてくれた人達のことを思いながら練習に励んだ結果が、
直前のけがにもかかわらずつかんだオリンピック金メダルにつながった。
最後に、与えられた目標ではなくて、自らが課した目標でないと意味がない。
与えられた目標は、やっていて嫌になる。
そのスポーツそのものが嫌いになる。
自分には、心を打つ講演でしたが、
隣りにいる息子が何を感じて今後どう行動に移すか、興味深いです。